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Attention!!
R18です。以下の注意事項をよくお読みください。
「felicity」は性的な内容を含むため、年齢制限を設定しています。
18歳未満の方、および高校生の方の閲覧はご遠慮下さいますようお願い申し上げます。

また、そういった内容が苦手な方にもお勧めしません。


大丈夫な方はどうぞ。


部屋の隅に置かれたスタンドライトが放つぼんやりとした明かりの中で、リトアニアは身支度をしていた。
シャワーを浴び、きれいにアイロンのあてられたシャツをはおり、これから外される事がわかっている釦を一つずつ丁寧にかけていく。
こんなに空しくて意味のない作業があるだろうか、とリトアニアは思った。女性が好きな男に会いに行くようにうきうきした気持ちになれるのなら、意味などなくてもこの身支度も苦痛ではなくなるのだろう。しかし命令されている身ではそれは義務でしかない。
考えても仕方のない事だということはいやというほどわかっていた。けれど考えずにはいられない程、これから起こる事はあらゆる意味でリトアニアにとって耐え難いものとなりつつあった。


***


「ん…、ぁ……っ…!」
ロシアの指先は確実にリトアニアを追い込んでいく。執拗なその愛撫に、今では声を殺す理性も働かない程慣らされていた。
「ここ触られるのが気持ちいいの?」
そう言ってロシアはわざと良いところをかすめる。

毎晩のように繰り返される行為にリトアニアはうんざりしていた。慣れる事などないと思っていたその行為に呆れるほど適応している自分がいるからだ。
かつて愛しいポーランドを抱いた腕でロシアに縋る。
それまでこうした行為は与える側の立場で、どんなに貶められることがあってもこんな状況はありえない事だとリトアニアは思っていた。
…いつまで耐えれば解放されるのだろう、いっそこの苦痛と快楽に狂ってしまえたらいいのに。
身体の熱の裏側でそんな冷めた事を考えながら、リトアニアは神経をロシアの与えるそれに集中しようと目を閉じた。

「あっ…や…、ロ…シアさ……っ」
リトアニアの様子に手ごたえを感じながら、ロシアは目に付くところに手当たり次第唇を押し当てる。せわしく肌の上を滑るそれに、リトアニアはただただ翻弄されるだけだった。
「ねぇリトアニア、どうして欲しい?」
「ん…ぁっ……も…だめ……」
「ちゃんと言わなきゃダメだよ。どうして欲しいの?」
涙目になりながら中途半端な快感に揺れる。そんなリトアニアを愛おしそうに眺めながら、ロシアはその最後の言葉を要求した。
「っぁ、ん……かせて…あぁ……っ…」
もがくように浅い呼吸をしながら切れ切れにリトアニアが訴える。
もしかしたら意識的に煽っているのかもしれない、とロシアは思った。
「仕方ないなぁ…」
「…っ、ん…あ、あぁっ……!!」
独り言のようにそう言うと、ロシアはやっとリトアニアの求めているものを与えた。知り尽くしたリトアニアの身体は、ポイントさえ押さえていれば面白いくらい思い通りの反応をする。
「ねぇ、これで終わりじゃないでしょう?」
まだ快感の余韻に浸るリトアニアに構わず、ロシアは吐精したそれを掬い取るように指に絡めるとそのまま後ろへ滑らせた。
「…っあ、ん…ふ……ぁあ……っ…」
そんなわずかな刺激にも反応する熱。指先はすんなりと奥へ導かれる。
ロシアは今度は焦らしたりはせずに、十分すぎるくらいの快楽を与えた。
「…っは…あ…ロシアさ……」
それは強すぎる感触だった。リトアニアは恍惚状態になりながらも切なげにロシアを仰ぎ見る。
縋りつくようにリトアニアはロシアの腕を掴む。そのまなざしが何を望んでいるのかは明らかだった。
「っあ…もう……れて…っ…」
要求しなくても発せられたその言葉にロシアは無言で微笑む。リトアニアはそんなロシアを見つめながら浅い呼吸を繰り返した。
「…ねぇ、たまにはリトアニアが上になってよ。」
そう言ってロシアはリトアニアを膝の上に座らせるように抱きかかえた。
「っ…あ、あの……」
戸惑うリトアニアの視線を無視してロシアは無言のまま目を伏せる。
自らの意思で挿入を迫られ、リトアニアはしばらく狼狽えていたが、やがてそうするほかにないのだと悟り小さくため息をついた。
躊躇いながらもロシアのものを自らにあてがい、ゆっくりと腰を落とす。
「…っあ……」
自分の体重が中の質量を増しているように感じて、リトアニアをさらに苛んだ。その苦痛がじきに快感に変わる事を理解していても、羞恥の方が勝っている今は、それすらも信じがたい事のようにリトアニアには思えた。
「あっ…!やっ……」
ようやく根元までおさまったそれを慣らそうとリトアニアが息をついた瞬間、突然ロシアが下から突き上げた。予想外の刺激にリトアニアは目をむく。
「っは…」
痛みと快感が相俟って体中の感覚が麻痺しているようだった。
「どうしたのリトアニア、自分で動くんでしょう?」
「あ…」
ロシアの視線に威圧され、追い込まれるようにリトアニアはゆっくりと腰を動かす。
徐々に慣れてくると、自然にリトアニアは艶やかな声を漏らした。
「あ…っん……あっ、ぁ…」
「ねぇ、そんなにいいの…?」
冷めたようにロシアがきいても、リトアニアの耳には届いていないようだった。
「あ…ロシアさ……」
瞳を潤ませてロシアを見つめながら、リトアニアは二回目の絶頂に達した。
「リトアニア、まだだよ。僕はまだ満足してないんだから」
自分だけ気持ち良くなるなんてずるいよね、にこやかにそう言うとリトアニアの呼吸が落ち着くのを待って、ロシアはゆっくりと動き始める。
「あっ、や…!」
絶頂の余韻もつかの間で、体内を苛む質量は再びリトアニアに熱をもたらす。
吐精したのはついさっきのことなのに、下から突き上げられる感覚に流され、次の波に翻弄される。
「…や…ああっ、あ…っ…」
「もうイキそうなの?さっきイったばかりでしょ?…これ、そんなに気持ちいいの?」
言葉で返せないリトアニアは自分で腰をふってみせた。
痛みや、抗いたい気持ちよりも勝る快感への欲求。
ロシアはリトアニアの身体を回転させる。もうされるがままだったリトアニアは這いつくばるような形で腰をロシアに持ち上げられた。
「あっ、あ…ロシアさ…も…やっ……」
後ろから乱暴に突かれ、前を擦り上げられる。
限界を訴えても今度は許されなかった。前を擦っていた手が根元を強く押さえ、やがて来るはずの波を塞き止める。
「…っ、なっ……やめ…、っあ…」
「リトアニアだけずるいよ。ね、今度は一緒に…」
そう言ってさっきよりも動きが激しくなる。
「っあ、ああっ…!!……っ…」
行きつくことのない快感が苦しくて、無意識のうちにリトアニアはしゃくり上げる。ロシアはそんなリトアニアに構う事なく、自分の本能に従って自身を打ち付けた。
痛みなのか快感なのか息苦しさでそんな感覚もわからなくなってきた頃、ようやくリトアニアは全てから解き放たれた。同時にリトアニアは身体の奥にロシアの熱量が弾けるのを感じた。

浅い呼吸を繰り返しながら身体が勝手に息を整えていく。そんなリトアニアの様子を窺いながらロシアは縋り付かれた腕の力が弱まるのを感じた。焦点の合わない目でリトアニアはロシアを見上げて笑う。
「…リトアニア、大丈夫?」
ロシアの声に反応してリトアニアが何か言おうとするが、唇が僅かに動いただけで、それは言葉にはならなかった。
ロシアはそれに応えようとリトアニアを抱きしめる腕に思わず力がこもる。
そのぬくもりに安心したのか、リトアニアはやわらかく瞳を閉じていく。すでにまどろみの中にいるリトアニアはさっきから何も感じていないのかもしれない、とロシアは思った。
そんなリトアニアをしばらく見守った後、ロシアはその瞼に唇を寄せた。
心安らぐこのひと時がロシアにとってかけがえのないものになりつつある事を、リトアニアはまだ知らない。



   fin.


***
移転前のサイトで14000を踏まれた羽柴さまよりリクエストの「露立で乱れるリト(立波前提)」です。
私の力量が足りないせいで、リトが喘いでばっかりのエロになってしまった感が否めないのですが、露立エロは久しぶりで楽しかったです。
リクエストありがとうございました…!




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