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※内容にさほど問題はないのですが、目を通していただけると嬉しいです。

《非常に勝手な捏造設定》
●ポーランドとウクライナはセ○レな関係です。お互いを尊重した割り切った関係です。
●ウクライナはあまり流されないキャラです。
●ポーランドは割と紳士的です。ウクライナの胸の大きさとかそんなに気にしてません。
●お互いにいろんなプレイを楽しみたいと思っています。
●ほとんどの話が波立前提です。


上記の設定は勝手に増えるかもしれません。

健全な範囲でエロもありのCPを目指しているのですが、やや暗めの内容になっております。

上記に目を通されて、問題ないと思う方のみどうぞ。




「ん…」
なんか眩しいしー、そう思いながらポーランドは浅い眠りから覚めて、気持ちよさそうに隣で眠るウクライナを横目で見た。
ライナ…そっか、昨日泊めたんやった。
寝息をたてるその優しい寝顔に、大好きなリトの笑顔が重なる。
リト、今頃何してるんかな…。随分長い間リトに会っていない気がする、とポーランドはそんな回想に耽っていた。
「ポーランド、どうしたの?」
不意に話しかけられ、ポーランドは声の主に目をやる。
「ライナ…起きとったん?」
「だって、あなたの視線感じたもの。」
「視線って…それ起きる理由にならんし。」呆れるポーランドを尻目にウクライナはくすくすと笑う。
「ねぇ、今誰のこと考えてたの?」
「…誰でもいいやん、そんなん」
「私のことって言わないあたりがポーランドって正直よね。」
「……だからって別にライナのことがキライってわけじゃないんよ」
「そんなことわかってるわ。だって私たち付き合ってるわけじゃないもの。」
そう言ってウクライナは目を細めて笑って見せた。
「……」
そうかもしれんけど、そんなんいちいち言わなくてもいいし。
こんな関係になってから日が浅いわけではないが、ポーランドは最近妙な罪悪感に駆られる。最初から本命は別にいたし、寂しさを舐め合ってるわけでもない。タイミングが合えばこういうことをするだけの割り切った関係なのだと、口にはした事がなかったがお互いそう思っていた。

「ライナ、オレのこと好き?」
「好きよ。」
きょとんとした顔でウクライナは即答した。わかりきったことを今更どうしたの?と言わんばかりだ。
「リトのことは?」
「もちろんリトちゃんのことも好きよ?ロシアちゃんやベラも皆同じよ。」
つまりはそういうことなのだ。ポーランドはため息まじりに口元を緩めた。
「オレもライナのこと好き。でもリトのことは……愛しとるんよ。」
「…それ、ちゃんと本人に言ってあげたらいいのに。」
お互いに苦笑すると、ウクライナは両手をポーランドに向けて大きく開いた。ポーランドも遠慮せずにウクライナを抱きしめてその胸に顔を埋めた。
「なあ、ライナ…」
オレたちのこの関係はいつまで続くんかな?
言いかけてポーランドは止めた。ウクライナも何を言おうとしていたのか気付いているようだった。
「ポーランド、今は何も言わなくていいのよ…」
そう言うとウクライナはポーランドの金の髪を撫でた。
たぶんどちらかがそれを口に出せば、あっけなくこの関係は終わるだろう。お互いそれをわかっていたので、どちらもそれ以上は喋らなかった。

ポーランドは身体を起こしてウクライナに口付けをすると、すぐに甘い吐息が漏れた。それが首筋や胸あたりに下りてくる頃には、どちらも昨夜の熱を取り戻していた。
―無意識に互いの熱を分け合うだけの関係。互いを通してその奥に叶わない何かを求めているだけかもしれない。それでも与えられる快楽に正直にならずにはいられなくて、こんなに愛してると錯覚してしまうのだ。
いつか…終わる日がくるんだろうな、とポーランドはうすうすわかっていた。それはウクライナも同感だろうということも。
もっと求め合えたら苦しまずに済んだのかもしれない。こんなに近くなければもっと求め合えたのかもしれない。でもそれが無理なことも痛いくらいにわかっている。暗いんじゃない、眩しすぎてこの世界では互いが見つけられないだけなのだ。ポーランドにとって、暗闇にひとつだけ灯る光がリトであるように、ウクライナにも自分ではない誰かが見えているのだろう。それが誰かはポーランドにはわからなかったけれども、ウクライナは今、自分だけを見てくれているという確信はあった。
「リト……」
気付けばここにはいないその名をポーランドは口にしていた。
「……私を抱きながらその名を呼ぶのね…」
ウクライナは哀しそうに笑う。
「あ、ごめ…」
「いいのよ。今…あなたの前にいるのは私なんだもの。」
もっと泣けばいいわ。
そう言われてポーランドは自分が涙を流していることに気付いた。たぶん泣きそうな顔をしていることくらいはポーランドにも自覚があった。
「……っ」
「そんなに傷ついた顔しないで。誰もあなたを責めたりなんかしないわ。」
ウクライナはそっとポーランドの頬に触れてその涙を拭ってやる。
「ライナ…暖かいし。」
思わずポーランドはウクライナを抱きしめてその熱を確認する。
「ん…あなたも暖かいわよ?それに優しいし。」
「優しい?オレが?…こんなに好き勝手に抱いとるのに、何言っとるんよ」
怪訝そうにポーランドが返すと、ウクライナはくすっと笑った。
「……ポーランドってなんにも気付いていないのね。」
「え…何なん?」
―優しすぎて残酷なくらいだわ。
こんなに他の人の面影を求めて私を抱くのはあなたくらいよ。
ウクライナは小さな声でそう呟くと、目を閉じてその身をポーランドに委ねた。



   fin.

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