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※この話は性的な表現が含まれるためR18です。
 18歳以上の方であっても、性的表現が苦手な方には閲覧をお勧めしません。

 別ジャンルリメイクな内容です…。



いつもの調子でベッドへ押し倒すと、スクアーロは呆然とした面持ちでオレを見た。抗議の声を無視して両腕をひとまとめにして頭上で押さえつける。
「う゛ぉ゛おい!ベル!何の真似だぁ?!」
「見てわかんねーの?やらしい事するに決まってるじゃん」
「はぁ゛?てめぇ何言って…ん゛んっ…」
無理矢理スクアーロの唇を開かせて舌を進入させると、本能的になのか、当然のようにすぐに舌を絡ませてくる。
「…っん、…ぅ゛…」
オレは楽しくなってその唇を堪能しつつシャツの釦に手をかける。胸に手を滑らせ、そのままゆっくりと下半身へ。
こいつをその気にさせるなんて五分もかからない。ほんの少しの苦痛とそれに変わる快楽をちらつかせればいい。軽く拘束してしまえばMっ気のあるこいつはすぐにそれを予感するだろう。
身を捩じらせながらも決定的な抵抗をしないスクアーロはそろそろ快楽に身を任せ始める頃だ。
「…っふ…は……ぁ」
唇を解放してやると、一瞬だけ驚いたように息を止め、それから浅い呼吸を繰り返しながら新鮮な空気を取り入れる。うっすらと開く目は涙で潤んでいて色っぽい。
その姿はホント絶景で、それだけでお金がとれるショーのよう。
「なぁスクアーロ、気持ちイイ?」
耳や首筋に舌を這わせながら囁くと、その度に小さくぴくんと体を震わせる。
着ていたものをあらかた脱がせ終わると、直に空気に晒された下半身は触れてもいないのに反応を見せていた。腕の拘束は早い段階で解いていたのに、縋るようにオレの背中に回される。
「っあ゛……や…ベルっ、して…触っ……」
いたたまれなさそうに悶えるスクアーロは観念して望みを口にする。その媚態にオレは満足して掌で勃ち上がっていたそれを包み込む。
「い゛っ、…っあ!!」
突然与えられた強い快感に目を見開いて身を引きつらせる。
「触って欲しかったんじゃないの?」
動きを止めてそうたずねると、スクアーロはオレの腕に手を置きもっととねだる。
「ここもさ、感じるでしょ?」
「…っん……ぅ…」
探るように後ろに指を埋め込む。始めは異物感でしかないそれも、じきに快感と相俟って嬌声が上がる。こいつの弱点はとっくに把握しているから、オレはそのポイントに辿り着くまでできるだけ時間をかけて身悶えるスクアーロを楽しむ事にしている。
「ぅ゛あ…そこ、やっ……」
「ここ、イイんだろ?」
たまらなさそうな顔をされると、俄然燃える。あまり調子に乗るとスクアーロの意識を飛ばしてしまうから、そうならないようにぎりぎりのところで掠めるようにするのが王子のテクニックの見せどころだ。
「っあ゛…!っん…ベル、も…ダメ…だぁ……」
「何がだめなの?これ、気持ち良くない…?」
からかうように言うと、こいつの羞恥心を煽って益々イイ顔を見せる。
「ん……い、いから…っ!も…早く…っ…あ゛ぁっ…」
「なぁスクアーロ知ってる?今さぁ、指、三本も入ってるんだぜ?」
「ひ…っぁ゛……やめ…」
わざと水音を響かせながら成立しない会話を繰り返す。余裕のある態度をとっているけれど、オレもそろそろ限界かな…。
「スクアーロ」
呼びかけて額にキスを落とすのが合図。
「っん…ベルぅ……」
スクアーロの両足を抱えあげて自分のものをあてがう。やがてもたらされるであろうその快楽を思うと、昂ぶる気持ちを抑えられない。
「あ゛―…!」
すっかり慣らされたそこは簡単にオレを飲み込んでゆく。
「っふ……あ゛っ…ぁ…」
一気に貫いて容赦なく責めたてると面白いくらいに乱れていく。
「スクアーロ」
「あ゛、ベル…っあ゛ぁ…ん゛ん……っ」
オレに応えるように体をしならせるスクアーロはホント最高。艶っぽい声とか快楽に忠実な体とか涙と汗の絡む髪とか無意識に本能を煽る仕草とか、どんな高級娼婦にも負けないんじゃないかと思う。
「っあ゛!前も……触っ…」
上気した顔で見つめられるとどきっとする。うわずった声で懇願する姿に何とも言えない高揚感を抱く。
うん、いいよ。だいぶエロすぎだけど、与えられる悦楽に神経を集中させる素直なお姫様の期待に応えてあげるよ。
「しししっ!いいぜ、スクアーロ。お前の望み通りにしてやるよ。オレも…全然足りないし」
疼く体を鎮めてやれるのは今はオレだけ。
やがてもたらされる快感を思っているのか、スクアーロは息を弾ませながらぎゅっと瞳を閉じる。
「なぁスクアーロ、オレの名前呼べよ」
そうしなければお前の欲しいものは手に入らないよ?そう言外に含ませると、スクアーロは恐ろしい程素直にうわごとのようにオレの名前を繰り返す。
「ふっ…ぅん…あ゛…、ベル…!ベルフェ…ゴ、ル…あ゛っぁ……ベル、ベルぅ…っ―あ゛あぁっ…!」
絶頂に達する叫びをよそに、オレはそれから何度も心行くまでスクアーロを楽しんだ。普段は絶対見せないような恍惚とした表情やオレの名を呼ぶ甘い声が、オレの本能を駆り立てる。

オレも全ての過程に陶酔していた。幸福感ってこういうものなのかな?スクアーロと繋がってる事だけがやけにリアルに感じられた。それはひとりでは決して感じられないぬくもり。快楽の度合いとは関係のない充足感。

愛なんて曖昧な感情を信じちゃいないけど、今、この瞬間だけは世界は確かにオレとお前のもので。

「なぁスクアーロ、オレと同じ夢なんて見なくてもいいけどさ…今だけはオレの事だけ見てろよ?」
焦点の合わない視線の先に映るように体を向けると、スクアーロは無意識に笑いかける。
ああもうお前の意識は現実にはいないね。もっと揺さぶられてぐちゃぐちゃになってしまえばいい。
そんな様子に、どうせ覚えているわけがないと高をくくったオレは、うっかり「愛してる」なんて囁いてしまった。



fin.


***
肝心な事は何一つ言えないでいるベルとそれを知ってて甘やかすスクアーロ、というのをやってみたかったけどただのエロになった。

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