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この話は性的な表現や倫理に反する内容が含まれるためR18です。

18歳以上の方であっても、性的表現が苦手な方には閲覧をお勧めしません。
気分が悪くなったりしても責任は取りかねますので、少しでも「ダメかも」と思った方は見ない方がよろしいかと思います。

●淡島が夜な夜な慰み者にされてるという前提です。
●イタクがちょっとひどい。
●若干SMチックです。


上記の内容にご了承いただき、心身共に18歳以上で、どんな展開にも耐えられそうな方のみ自己責任でお楽しみ下さい。




夜に誰かと行為に耽るのはここのところ恒常化していた。
あいつらはオレに意思があることすら認めていないのだろう。最初から同意をとることもせず、繰り返される行為の内容はひどくなる一方だった。
こんな意味のない行為にオレだけが傷を負うのはそれこそ意味のない事だ。本当にバカらしい。だからこんな事はなんでもないのだと自分に言い聞かせて随分と肩肘をはってきた。
目の前にいるイタクもあいつらと同じなんだろうか。さっきからイタクはオレの言葉に聞く耳を持たない。オレがどんなに嫌だと言っても聞こえていないふりをする。
…やっぱりオレの意思なんて関係ないのかもしれない。それならそう思わせてくれればいいのに、イタクは同意を求めるようなもの言いばかりしてくる。そうやって自分の都合のいい方向に話を持っていくのがこいつのやり方だ。そんな事は昔からよくわかっているのに、それに流されているオレの方が悪いとでも言うように、イタクは言葉でオレを煽る。
「ここ…イイのかよ?」
「…っ、あ……」
そんな事はオレの反応でわかっているくせに、イタクはどうしても言わせたいのだ。心底嫌だというわけではなかったけれど、最後の抵抗としてそれを言うまいとオレは唇をかみしめる。でも頭の隅では最終的にこの要求を呑まなければこの事態が終わらないこともわかっていた。
今日のイタクは少し暴力的だと思う。といっても他の奴等程じゃない。たぶん色々とはっきりしないオレに苛々しているだけだろう。
この行為が日常を忘れるための手段だという事はよくわかっているけれど、今日はちょっとひどい。イタクはあいつらと一緒にされる事を快く思っていないから、それを引き合いに出せばきっと止めてくれるだろう。やろうと思えばそうしてこんな無理矢理なやり方に抗議することもできた。
でもこの状況に興奮を覚えているのはイタクだけじゃなかった。
抵抗するよりも流される事に慣れきっているオレは、この期に及んで悪あがきをするよりはこのまま身を任せる方が楽だと判断してしまったのだ。
別にイタクとするのは初めてじゃない。でもだからなのか、その執拗な指先はわざといいところをかすめて確実にオレを追い込んでいく。
「…っあ、イタク…もう……」
こんな半端な言葉ではイタクはきっと納得してはくれない。熱くなる身体とは対照的にそんな冷めたことを考えながらオレは翻弄されるだけだった。
「ふ、あ…イタク……も…だめ…」
「…どうして欲しいのかちゃんと言ってみろよ」
「ぅ、あ…やっ……!」
たきつけるようにイタクは刺激を強める。知り尽くされてるオレの身体はきっとイタクの思い通りの反応をしているんだろう。こんな風に自分を抑制できないのならいっそのこと苦痛や快感に狂ってしまえたらいいのにと時々思う。
「イ…タク…っあ…もう……れて…っ」
縋るようにイタクの背中に手を回した。
イタクは小さくため息をついて「…仕方ねーな」と呟くと、突然オレの身体を起こした。
「あ…何…?」
膝の上に抱きかかえられるように座らされて戸惑うオレに、イタクは「お前が上になれよ」と挑発的に笑う。
「何言って…」
「なんだ、したくねーのかよ?」
「…っ、うるせー」
反射的にそう言い返すと、だったら早くやれよと視線を投げかけられる。
そうするほかに方法がないのだと悟ると、オレは目を伏せてその要求通りにイタクのもを自らにあてがい、ゆっくりと腰を落とした。
「っは……」
その瞬間は何度経験しても息をのむ。自分の体重も手伝って、驚くほどたやすくそれは奥へと入っていった。落ち着いてしまえば、羞恥よりも快感を優先することがこの場を繕う最良の方法なのだと本能的に感じて、オレはゆっくりと腰を動かし始めた。
「…あっ、あ……」
たどり着けない快感をもどかしく思いながら、目を閉じてその感覚に意識を向ける。
イタクは最初からこうするつもりだったのだろう。全てがオレの意思だけで出来上がっているという現状はそれだけでなんだかたまらない気持ちになる。
「ん…イタク、もう……っあ…」
浅い呼吸をしながら限界を訴えると、それまで何もしなかったイタクが急に下から突き上げた。
「あ――…」
予想外の刺激に体中の感覚が麻痺するような気がした。
「そんなにイイのかよ?…でもオレはまだ満足してねーんだよ」
そう言うとイタクはオレを組み敷く。
「ああっ、や…」
無意識のうちに声がうわずる。イタクはオレの言葉に構う事なく行為を続けた。いいようにされてるにも関わらず、それからオレは何度も絶頂を迎えた。悔しいけれど身体の芯をゆするようなその感覚はオレ一人では辿り着けないものだった。
「ん…あっ、ぁ…イタク…」
強すぎる刺激は苦しいくらいで、いつ解放されたのかはよく覚えていない。
身体が勝手に呼吸を整えていくのと同時に、霞んでいた視界も鮮明になってきたのがわかる。
「大丈夫か?」
ちょっとやり過ぎた自覚があるのか、イタクが頭を撫でながらそうたずねる。返事をしたかったけれどそんな気力は湧かずに目線だけを向けた。とりあえず反応したオレに安心したのか、イタクは表情を緩める。
…こういう時にしか見せない穏やかな瞳が好きだ。それがイタクにとってどうかはわからないけれど、こんな笑顔を見たことがあるのは限られたやつだけだろうから、オレって特別なんじゃないかと自惚れてしまいそうになる。
たったそれだけの事でこそばゆいような気恥ずかしさを感じて、それまでの事なんてどうでもよくなってくる。我ながら単純だなぁと思いながら、そんな心地よさをもうしばらく味わっていたくてオレはもう一度イタクの方をぼんやりと仰ぎ見た。






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